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映画脚本100のダメ出し 傑作を生むハリウッド文章術/創作語録ピックアップ

脚本術・シナリオ入門語録 ピックアップ

シナリオの参考書・入門書などに書かれている脚本術に関することや印象に残った言葉を出典と共にピックアップしています。出典元はプルダウンメニューから選択してください。


映画脚本100のダメ出し
傑作を生むハリウッド文章術
ほとんどの脚本はリライトで良くなる。今「ダメ」な作品でも、未来が断たれたわけじゃない。でもネタそのものがダメな場合は別だ。これはドン詰まりだ。ネタを決めたら、食らいつけ。ブタにも負けない食欲で。

出典:映画脚本100のダメ出し

こんなに私は気にかけています、だから皆さんも知りたくありませんか、と言えるものを書いているか? ストーリーの奥底に隠れていても構わない。だが最低限「これ」と言えるものがあるか? 主張がある脚本は読むに値する。それが例え全裸の銀行強盗ミュージカルだとしても。

出典:映画脚本100のダメ出し

ヒットの予測はできない。どう転んでも無理なのだ。「キミが本当に書きたいことを書け」と言うのも、ウケを狙って書くのは不可能だからだ。プロデューサーが「この先、こういうのがイケそうだなぁ」と言っても信じるな。そいつは全知全能か? 耳を貸すだけ時間のムダだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

アイデア選びの方法はいくつかある。心の底から「この話はお前が書くべきだ」と繰り返し聞こえる声はないか? 長年キミが思い続けていることは? ずっと心の中にある違和感は? 「書かずにはいられない」というネタが書きやすい。書き手の熱意はリーダーにも伝わる。

出典:映画脚本100のダメ出し

題材に何を選ぶにしても、人の関心を得るキャラクターを作ろう。いい作品は人間のあり方を描く。やれプロットだ、アクションだ、エフェクトだと、人物以外の部分に凝れば凝るほど、映画は迷走する。

『ダイ・ハード』のマクレーン夫婦や警官を見て、ハラハラするだろう? 駐車場で待機する運転手の兄ちゃんまで気にかかる。キミの登場人物はどう? 「こんな人、別にどうでもいい」と言われたら終わり。登場人物に関心を持ってもらうことが鍵だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

あと10回、書き直せ。絶対に崩れない鉄壁のオリジナリティが宿るまで叩け。読んでくれた人が「映画化するなら、手伝おうか?」と言わなければ、新鮮味がないってことだ。簡単に判別できる。

出典:映画脚本100のダメ出し

ジャンル選びは大きな課題だ。慣れないジャンルを選ぶと書く作業はぐっと難しくなる。流行しそうだからというだけでジャンルを選んでないか? 市場の動向は激変する。流行を追って書くのは無意味だ。書く時間すらもったいない。限られた人生、題材とジャンルは慎重に選べ。

人気だから、儲かりそうだから、という理由でジャンルを選ぶのはやめよう。キミにとって書きやすい、大好きなジャンルを選べ。ただし、頭の片隅に置いておこう。そっくりな作品を、誰かが今、書いているかもしれないということを。

出典:映画脚本100のダメ出し

実生活を忠実に脚本化しようとすると、大抵うまくいかない。だが、暮らしの中の感情体験は、ぜひ深く追求してほしい。キミの強い思いは万国共通かもしれない。読者を引き込む、すばらしい映画になる可能性がある。

「知っていることを書け」とは「キミの心を激しくかき乱すものを、作品に生かせ」と解釈しよう。真のライターは「知っていること」を起点に挑戦し、未知の世界へ大胆に手を伸ばす。

出典:映画脚本100のダメ出し

書きたいものを書けばいい。ただ、救いのない話は避けてくれ。脚本を映画にするのは途方もなく難しい。どん底の悲劇だとその難易度は4倍から5倍に跳ね上がる。読後に何の希望も持てない脚本は暖炉の火で燃やしたくなるものだ。人物と共に苦しむだけの映画なんて誰が見たい?

出典:映画脚本100のダメ出し

脚本の最後に少しでいいから希望や救いを与えよう。『ミリオンダラー・ベイビー』の結末は重いが、主人公は少なくともずっと望んでいたことを行動に移す。観客は少し「よかった」と思って映画館を後にできる。悲しみの中で、幸せに思える何かを得る主人公。いい終わり方だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

《主人公を正しく選択する4つのリトマス試験紙》

①主人公はアクティブである
②主人公は明確な問題に直面している
③主人公の問題は観客にとって興味深い
④主人公は自力で問題を解決する

4つともイエスでなければ、主人公を再検討しよう。

キミが選んだ主人公は、常に試練に立たされ続けているか? 問題はどんどん大きくなり、次第にスピードを増して襲ってくるか? 主人公の感情はストーリー全体を貫くほど強いか? 主人公は画面に登場し続けているか? 修羅場を自力でくぐり抜け、最後に大きく変化を遂げるか?

主人公選びの間違いが判明したら喜ぼう。苦労はムダにならない。やっと正しい選択が見えたんだ。新しい方向で書き直せ。完成作として送る前に発覚して本当に良かった。送った後なら、すべての苦労が水の泡だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

人は、場所によって行動を変える。例えば夫婦喧嘩。玄関の前と裏庭で、喧嘩の仕方はどう変わる? 近所の目があるかどうかで、振る舞いは変わる。

時代設定も上手に選ぼう。物語にとってベストな年、季節を選んでいるか?
出身地も考えよう。糊料や育ちによって、出来事に対するリアクションも変わる。

出典:映画脚本100のダメ出し

キミの主人公がつまらない人間なら、未来はない。世界で一番イヤな奴だとしても、人物として面白ければ観客は引き込まれる。シェイクスピアの『リチャード三世』は正真正銘の悪人だ。好感度ゼロだが、興味を持たずにはいられない。実際に関わり合いたくはないが、映画で見る分には面白い。

主人公を応援したくなる設定が必要だ。だが「好き」にさせる必要はない。「うわぁ、コイツ最悪! だけど、勝たせてやってほしい」でも構わないのだ。共感できなくても、主人公が置かれた状況は理解できる。それがないとストーリーに誰も興味を持ってくれない。

出典:映画脚本100のダメ出し

俗に「悪者」、また「アンタゴニスト」とも呼ばれる「敵対者」。敵対者がイマイチなら、主人公も引き立たない。主人公よりも強くなければ、映画は成り立たない。登場した瞬間、「怖っ」と足の裏がプルプル震えるぐらいがいい。

敵対者には常にアクションをさせること。戦いに勝つため、賢く行動し続けること。プランを立て、盗み、殺し、傷つけ、見下し、キミのピザからチーズをこすり取る。ボーッとさせるな。次々と手段をレベルアップさせろ。

敵対者と主人公を直接対面させる方法を考えよう。電話での会話は映画に不向きなので、「車に同乗する」といったシーンなどに書き換えよう。離れた都市に住むライバル同士なら、ビジネスパートナーに変更できるか考えよう。

敵対者を100%悪人にするな。主人公だって100%善人じゃない。敵対者がテロリストだとしても、ちょっとした良い点を持たせよう。

出典:映画脚本100のダメ出し

主人公はストーリーの中で変化する。例えば、主人公は他人に冷たく、心にポッカリ穴が空いている状態でストーリーが始まった場合、エンディングは真逆で終われ。心が満たされ、他人への思いやりも持てるようになったと結べばいい。それを可能にするのは、敵対者の存在だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

人物とストーリーだけをまず考えろ。他は後回しでいい。3幕構成なんかとりあえず脇に置け。ストーリーを作る段階ではたくさんメモを書こう。思いついたことを書きまくれ。脚本の筋から思いっきりはみ出してもいい。人物についてのアイデアを、書いて書いて書きまくれ。

人物やプロット、ストーリーや笑える瞬間、いいなと思うロケーションについてメモしよう。人物になりきってしゃべり、録音してもいい。人物ごとに声を変えてみれば意外な発見ができる。本編のどこに入れるか、なんて心配するな。自由になればアイデアも生まれる。

構成に縛られている限りクリエイティブにはなれない。クリエイティブであることこそ売りなんだ。ルールやページ数ばかり心配していたら発想が貧しくなる。今はただ、楽しめ。構成は大事だが、楽しくない。後で考えろ。

出典:映画脚本100のダメ出し

時間制限を設けると必ず役に立つ。できるだけ出来事が起こる時間を凝縮しよう。『ダイ・ハード』なんて一晩のうちに起こる話だ。6ヶ月の間で起こる話なら1ヶ月に凝縮できないか? 1週間ではどうだ? 期間を縮めるほど達成感は大きくなる。主人公がより一層頑張るからだ。

出典:映画脚本100のダメ出し

共感を呼ぶ魅力的な主人公は、自分を取り巻く問題を認識し、積極的に努力することで脱出を目指す。だが、努力するたび、さらに深いトラブルに巻き込まれ、目の前を塞ぐ障害はどんどん大きくなる。ついにどん底、もう終わりだと思った瞬間、主人公は努力や知恵、新たな発想によって、トラブルから脱出する。

出典:映画脚本100のダメ出し

ストーリーで何を伝えるか、それがテーマだ。テーマとなる問いは、主人公によって自ら解決されなくてはならない。主人公の成長と変化をテーマに沿わせること。それが構成の基礎だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

セットアップ(仕掛け)とペイオフ(結果)は、典型的な技法だ。「観客をハラハラさせたければ、テーブルの下に爆弾を仕掛けて見せろ」と、ヒッチコックは言っている。セットアップとペイオフの間は、充分に間を空けること。仕掛けてから次のページでペイオフだと早すぎる。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、マーティが「時計台を救え」のチラシを受け取る。恋人がその裏に電話番号をメモするので、マーティはそのチラシを大事に取っておく。これが後で大きく役立つことになる。

出典:映画脚本100のダメ出し

主人公は何度も努力する。A案がダメならパワーアップしたB案を投入。それも失敗してさらにドツボにはまってC案へ、というように。セルロイドの時代から映画のストーリー構成はそうだ。短編コメディの構成も大体同じ。「諦めずに戦え」それが主人公の決まり文句だ。

出典:映画脚本100のダメ出し

セリフを削れ。また削れ。もっと削れ。セリフは少ないほどいい。わずかな言葉でも深いところまで伝わる。タランティーノがインタビューで「リライトするとき、各シーンの終わりのセリフを2行消す」と言っていた。キミも末の2行だけを読み返して、削除してみよう。

出典:映画脚本100のダメ出し



その他・テレビ・インタビューなど/創作語録ピックアップ

脚本術・シナリオ入門語録 ピックアップ

シナリオの参考書・入門書などに書かれている脚本術に関することや印象に残った言葉を出典と共にピックアップしています。出典元はプルダウンメニューから選択してください。


その他/インタビューなど
リアリティがあれば作品の説得力となる。例えば、象が空を飛んでいると言っても人は信じてくれないだろう。しかし、4257頭の象が空を飛んでいると言えば、信じてもらえるかもしれない。(ガルシア・マルケス)

フィクションとしてのシナリオ、物語とは、嘘の話をいかに本当っぽく語ってくれるかで、上手に嘘をついてくれた作品こそが「面白い」「説得力がある」ということになる。やはりプロは嘘のつき方がうまい。

出典:シナリオの書き方

《キャラクターに魅力を与え感情移入させる》
①表と裏の顔の描き分けでドラマチックなシーンとなる。
②フィクション上の魅力と実生活での魅力とは一致しない。
③魅力的な人物を造形したら、あとはいかに戦わせるか。
④脇役は具体的な個性を強調することで描き分ける。

出典:シナリオの書き方

《脚本に添える「人物表」について》
人物表は小説にはないシナリオ独特のルールです。物語の主人公が最初で、続いて副主人公、脇役、端役(チョイ役)の順に書きます。ただし、家族が出てくる場合などは、主人公とその家族、副主人公とその家族、というように並べて書く場合もあります。

人物表に書くのは物語の中で役者が実際に演じる人だけです。人物が誰かについて語る場合、その誰かが画面に登場しないなら人物表には書きません。ただし、回想シーンなどで亡くなった人などが登場する場合、役者が演じる訳ですから人物表に書く必要があります。

人物表はスタッフ、キャストのために便宜上書かれる、ということを忘れてはいけません。観客や視聴者は人物表を目にしないまま物語に入っていきます。ですから、人物表を書く際は脚本を読む人が最低限イメージできるように分かりやすく書く必要があります。人物名と年齢、職業や主人公との関係などを書くのはそのためです。例えば、

勝山金一郎(55) 金融業
勝山金一郎(25) 銀行員

では、同じ名前でも、年齢と職業で印象がずいぶんと違うことがわかります。

出典:シナリオの書き方

《映像表現方法の会得と矯正》
シナリオを志す人たちに行う実習上の順序は次の2つから始めます。
①文学的表現の排除
②演劇的表現の排除
それらが排除されたあとに、映像的ドラマができるのだと思います。

出典:シナリオの技術

《古沢良太氏のキャラクターの作り方》
大きなスケッチブックにこんな感じの人だという顔を描き、そこに思いつくままセリフやシーン、アクションなどをどんどん書き加え、その人物のダイジェスト版のようなものを作っていく。履歴書はほとんど作らない。

ドラマ史上最も○○なキャラクターという設定を考える。ドラマ史上最も性格の悪い主人公として『リーガル・ハイ』の古美門研介を作り、ドラマ史上最も無軌道な主人公として『コンフィデンスマンJP』のダー子を作った。

出典:新・週刊フジテレビ批評(2018/3/31放送)

『スター・ウォーズ』には、フロイト。
『ハリー・ポッター』には、アドラー。
『スパイダーマン』には、ユング。
名作の鍵は心理学にあった。脚本家にとって魅力的な物語を作り出すためには、まず「人間の行動」を理解する必要がある。

出典:脚本を書くために知っておきたい心理学

読者を泣かせたきゃ、まず作家自身が泣け。読者を驚かせたきゃ、まず作家自身が驚け。

ロバート・フロスト

拙いシナリオからは、どんな名監督の手にかかっても、良い作品は生まれない。徹底したディテールと構造の考察が、傑作を生むことを教えてくれる。

山田洋次

《ドラマ『獣になれない私たち』が生まれたきっかけは?》
2~3年前に、20代からアラフィフの女友だちが、みんな「彼氏が欲しい」ではなく「恋がしたい」と言っていて。それで恋をさせてくれっていうドラマをいつか書きたいな、と思っていたんです。

野木亜紀子(日刊SPA!インタビュー

客観的じゃないと脚本って書けないですよね。私小説とかはインナーワールドなものだと思いますけど、脚本にはやっぱりロジックが必要で、客観性が大事だと思うんです。たとえばすごく感情的なシーンがあったとしても、その裏には客観的なロジックや技術がある。優れた作品ってみんなそう。脚本は気持ちだけでは書けないと私は思います。そうやって書いている人もいるかもしれないけれど。

野木亜紀子(日刊SPA!インタビュー

僕は脚本を何回も何回も直して、常に引き返しながら書くんです。現場からの注文を受けて直すのも好きだし、セリフの語尾の微調整とかも楽しくて仕方なくて、ずっとやっていられる。昔から勢いで書くタイプじゃなかったから、今もあんまり変わらないのかもしれないです。

坂元裕二(CREAインタビュー

《1996年の休業宣言の後、テレビ界に戻ったきっかけは?》 『きらきらひかる』(1998年)というドラマを観たんです。脚本を井上由美子さんが書かれていて、「こんなに面白いテレビドラマもあるのか」と思ったらまた書いてみたくなって、自分から戻りました。

坂元裕二(Yahoo!ニュース特集編集部インタビュー

僕個人としては常に10代の人たちに観てもらいたいと思って書いていますし、公共の電波で流しているということも意識しているので、テーマとか答えを提示するようなお話にはしたくないし、できるだけ真面目に、真摯に作りたいなとは思っています。

『カルテット』と『anone』は、僕の中であるひとりの10代の人に向かって書いたものです。迷った時はその子のことを思い浮かべながら書きました。指針、旗ですよね。どこに行けばいいかわからない時、旗が立っていると、明確にそっちに行こうとすることができるんです。

坂元裕二(CREAインタビュー

女性のセリフが書けてるかどうかは自分ではあんまりわからないです。僕は男女で分類しないで書いていて、男女でセリフの語尾も変えないんです。特別な存在ではなく、個々の人物として書けば「女性が書けてるね」って言われるのかなあって勝手に想像しているんですけど。

男性を書く時の方がどうしても自分と重ねてしまうから、書きづらいです。「ここでこんなにテンション上がらないよなあ」とか「俺はこんなに勝手なことは言わないなあ」って不自由になってしまうところがある。でも、女性を書くときは、自由に書いてますね。

坂元裕二(CREAインタビュー

ドラマは、「共感」を生むコンテンツだとよく言われます。共感とは、自分と似ているということだけではなく、自分とは遠くの立場にいる人の気持ちもわかるようになることだと私は考えています。

本来は自分とは「違う人」だけれども、もしかしたら自分もそうなるかもしれない。そういう一面があるかもしれない。見た人がそんな疑似体験をできるのが、小説や映画、ドラマなど創作物の利点だと思います。

野木亜紀子(HuffPost Japanインタビュー

最初に大きなストーリーみたいなものもなんとなく決めるんです。でも脚本を書き始めると、1行1行その登場人物になりきってしまうので、書きながら「こんなことが起きてしまって、一体どうすればいいんだろう?」とひとつひとつ対処していくしかなくて。悩むんですよね。

坂元裕二(CREAインタビュー

タランティーノは特別に好きってわけじゃないですけど、映画『ジャンゴ 繋がれざる者』のクリストフ・ヴァルツがやってる役(ドクター・キング・シュルツ)はほんとに好きで、ここ十何年で一番感動した登場人物なんです。

坂元裕二(CREAインタビュー

しゃべってる言葉よりも、しゃべらなかったことに意味があるというつもりで、本当のことを隠すために、逆に言葉の量を多めに書こうと心がけてます。
本当に大事なことは脚本に書いてないこと。
そういう、自分の仕事の矛盾を面白がっているところがあります。

坂元裕二(TVBrosインタビュー

▼ドラマ『カルテット』の舞台を軽井沢にしたのはなぜ?
今は東京で撮ることがすごく難しいんですよ。結果的に場所がどこなのかよくわからないツギハギみたいになってしまうし。地方だけど田舎の話ではないからリゾートにしたいなあっていう気持ちもありました。

▼『カルテット』のラストはいつ決めた?
お風呂に入ってる時に8話のラストで大倉孝二さん(刑事)が出てきて、もたいまさこさんに「あの女は誰でもない女です」というシーンから、最終回のみんなで歌う所まで全部のプロットがバッと一気に自分の中で組み上がりました。

坂元裕二(CREAインタビュー

自分の心を動かしたものを、そして心を震わせた行動を見つけ出して、書く。そして、読者にも同じものが見えるようにしてやるのだ。

アーネスト・ヘミングウェイ

▼映画『若おかみは小学生!』の脚本を手掛ける中で、何か挑戦したことや自身に課したものはありますか?
おっこ(主人公・関織子)が自分で気付いたり、自分で考えたり、自分で決めることが大切だと思い、他人からの押し付けにならないように気を付けました。

吉田玲子(ねとらぼインタビュー

▼登場人物の名前はどのように決めるんですか?
脚本家が何を一番多く書いているかというと、登場人物の「名前」。常に目にするものだから、身近だし、そこから言葉が呼び起こされるわけだから、しっくりこない名前だと自分が気持ち悪いんです。
ドラマの第1話は、決定稿までにだいたい5稿か6稿書くんですけど、名前は最後まで決まらないことが多いです。
「名は人を表す」という占いみたいなことを信じているので、登場人物の輪郭が決まらないと名前も決まらないし、名前がうまくいかないと最後まで人物が掴めなかったりする。「こういう役なのかな?」と探りながら名前を決めていきますね。

▼名前に使う漢字にもこだわりがありますか?
漢字の字面や、ひらがなにするか、カタカナにするか、バランスとかは気にしますね。一行目にフワフワした字があると気持ち悪いので、カチッと収まりのいい字を選んで名前を決めます。
キャストやスタッフが読みやすいってことも大事ですね。似たような字面が並んでると、誰のセリフなのかいちいち意味を理解しなきゃいけなくて、スイスイ読めないんですよ。
登場人物が4人いたら、漢字二文字の名前、一文字の名前、ひらがなの名前、カタカナの名前、って分けたりしますね。字面が記号的だったり、顔のようになってると、読みやすいんじゃないかなって。
もちろん実際にドラマになった時は音として届くわけだから、その前提があった上でのことですけど。

坂元裕二(CREAインタビュー

多数派か少数派かって言ったら少数派のために書きたい。それが一番大きいですね、僕は。こんなふうに思う人は少ししかいないっていう人のために書きたい。「ああ、私だけが思っていたんじゃなかったんだ」って。10元気な人が100元気になるための作品はたぶんたくさんあるけど、僕はマイナスにいる人がせめてゼロになる、マイナス5がマイナス3になるとか、そこを目指している。

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

小さい積み重ねで人間っていうのは描かれるものだから、僕にとっては大きな物語よりも小さいしぐさで描かれている人物をテレビで見るほうがとても刺激的だなって思うんです。

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

脚本を書くとき、テーマや劇的な展開ありきで物語を作ることはない。
自分が書きたい人物像を描いているうちに、これはこういう部分で社会とつながっていたんだって気付くというか、社会ありきで人物を書くんじゃなくて、この人は何を葛藤しているんだろうっていうことを考えているうちに、社会とか世の中とつながってきて、人が人のことをいろいろ広げていくと、どうしても社会がそこで待っているというか……

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

こういうとき(書けないとき)はこうやって書けば面白くなるんだっていう自分の過去のストックの中から出してきちゃう。集大成とか言われたらもうダメなの。それは自分の未知なる泉が枯れちゃってるから、汲んである水で作ってるから集大成とか言われちゃうんです。できることなら集大成とか言われないように作りたいって思うんだけど、最近ちょっと言われる。

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

言葉が生きてこない。生きた言葉が出ない。感情が生まれない。長セリフが書けない。もしそこに、僕の心が動くものとか社会に通じそうな気配を感じたら、言葉が出てくるはず。

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

才能とかそんなのってあんまり当てにならないし、何かひらめくっていうことも当てにならない。そういうときに本当に書かせてくれるのはその人が普段生活している中から出てくる美意識とか、自分が世界とちゃんと触れ合っていないと生まれないから、やっぱりパソコンに向かってるだけとか飲んでるだけとか、そういうことじゃ生まれないと思います。

坂元裕二(プロフェッショナル 仕事の流儀/2018年11月12日放送)

結局「自分が見たいものを作る」しかない。目に見えない大衆にインタビューはできない。だから、大衆の1人である自分がシネコンに行ったときに、あまたある映画の中からこの映画を見たいのか、という基準でシビアに考える。そうすると企画が自然と重層的に強化されていく。

川村元気(NIKKEI STYLEインタビュー

普段人が言わないようなことを言うと、「ん?」って気になるじゃない? リアルなセリフだけだと、どんどん聞き流れていくんだけど、時々、絶対人が言わないような刺激的なことを混ぜ込むのが、私のテクニック。

大石静(MANTANWEBインタビュー

例えば転校生がやってくるとします。その場合「すごいやつが来るよ」と思わせるようなセリフをたくさん用意しておくんです。その後で、実際にやってきた転校生がヒョロヒョロだったら、プレイヤーは「どういうこと?」と思って気になる。こうしてキャラクターを立てていくわけです。

堀井雄二(CEDEC+KYUSHU 2018基調講演

あなたが恐れているものを、書きなさい。

ドナルド・バーセルミ

25ワード以下で説明できるアイデアは、いい映画になる。映画にするなら特に、手の中に収まるアイデアが私は好きだ。

スティーヴン・スピルバーグ

「書けば人生が変わるだろう」と言える脚本を書きなさい。売れる保証はない。だが、少なくとも、あなたの人生は変わる。

ジョン・トゥルービー

基本は“自分が観たい作品”を作っています。『アンナチュラル』も自分が観たかったドラマ。奇をてらうという意味ではないんですけど、いわゆるテンプレートにハマりすぎないというか。事件モノが世のなかに溢れている中で、誰にもやられていないネタなんて、もはやほとんどない。しかしそのなかでも、ベタに陥らない物語を描きたいという気持ちがありました。常に既視感との戦いです。

野木亜紀子(コンフィデンスアワード2018 脚本賞受賞インタビュー

知識やアイデアのストックがあるなら、失敗を恐れずにアウトプットしてみる。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

「理想の実現」よりも、「制約の中で全力を尽くす」のがプロの仕事。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

何も思いつかなくても、とりあえず何かを書いてみる。自分で「つまらない内容だな」と思いながらも書き進めていくと、「ここをちょっと変えてみたらおもしろくなるかな」ということを思いついて、少しずつ修正を繰り返していくと「何とか許せるかな」と思えるレベルには持っていけるんです。いまいち良くないと思えるアイデアでも、諦めずに細部を少しずつ改良していくことで、何とか合格点をもらえるぐらいにはできる。最初から素晴らしいアイデアなんて、なかなか出てきませんよね。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

脚本を書く時も、「こんなドラマがあったらみんな楽しめるんじゃないかな」と考えて、なるべく制約をつくらずに、おもしろそうなことを自由に発想して楽しみながら書くことを心がけています。脚本がおもしろければ、俳優さんがその役の魅力を十分に引き出してくれるし、撮影現場も楽しい雰囲気になりますから。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

既存の脚本の形式にとらわれない、漫画に近く小説にも近い形の表現方法を生み出したくて模索中です。今の時代は個人でもネットを通して発信や発表がしやすくなりましたから、脚本という手段以外に、もっと効率よく自分のやりたいことを実現できる表現方法があるんじゃないかと思っているんです。すごく漠然としていますが、僕が持っている「おもしろいことを思いつく」力を100%出し切れるような「何か」をずっと求めている感じですね。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

脚本家も昔はプロに弟子入りするところからのスタートだったと思いますが、今はネットで作品を発表することができるし、内容がおもしろければ共同作業者を募って映像化もできます。やりたいことに情熱を注ぎ、それが利益につながれば一番いいですよね。今はアイデアさえあれば、自分からチャンスをつかめる時代だと思いますよ。

古沢良太(NTTコムウェア/コラム

私はいつもテーマを最初に決めるのではなく、「こんな人を書こうかな」と考えるところから始めます。今作の場合、「多くの人の愛情を受けて育った、不幸ではない子」を主人公にしようとまず考えました。

瀬尾まいこ(文藝春秋5月号・本屋大賞受賞インタビュー

恋愛ものと恋愛がメインじゃないものの場合、「白夜行」なら犯罪、「義母と娘のブルース」なら家庭というテーマが先にあって、恋愛が後です。恋愛以外のテーマから考えてそこから恋愛を展開して行く作り方をしています。例えば刑事もので「付かず離れずな感じだけどある時恋に落ちる」とか、「犯人に恋してしまう」とか色々な展開があると思いますが、何を共同作業としてさせるか、どういう一面を見せるかなど作りながら見つけていくという感じです。何かを達成しながら恋愛を育むという方が書きやすいです。恋愛だけ書いている人は尊敬します。

森下佳子(ヒットクリエイトMeeting!トークショー

▼オリジナル作品の作り方は?
プロデューサーから「こんな話をやりたいです」とお話を頂き、それを受けて手段や方法を提案することが多いです。
『ごちそうさん』はどういうところから企画を立てていったかというと……最近の朝ドラでは「女性が目標を持って何かを達成する」というのが定型になっていますが、「今の女の子には目標達成は最上の幸せではないのでは? 違う幸せのモデルを描けないか?」という問いかけがプロデューサーからあったんです。そこで名もなき夫婦の幸せな毎日そのものを目標・テーマとするという方向性が定まりました。そこに料理というモチーフが加わり、主人公の夫である悠太郎の職業を考えたとき、人間の生活でまず大切なのは料理(食事)、次に大切なのは住居だから建築関係の仕事にする、など夫婦の形でまた違った意味を発信することが出来るようにしました。
企画は本当に小さな種で良いです。一人でそれを大きくしていくことが出来る人も居ますが、私自身は「最近こういうことあって……」とか「こういうことを思っていて……」とか、人と話すことで大きくなることが多いですね。

森下佳子(ヒットクリエイトMeeting!トークショー

キャラクターが動かなくなってしまった時は、私の師匠の遊川和彦さんから言われた「煮詰まってどうしようもなくなったら、このキャラクターが絶対にやらないようなことをやらせてみなさい」という言葉を思い出します。それによってお話が一気に動いたりすることもあります。

森下佳子(ヒットクリエイトMeeting!トークショー

伏線には2種類あります。1つ目は張ろうと思って張っているもの。2つ目は執筆を進めて中盤になってきて、前に登場人物のしていたこと、言っていたことなどを振り返って回収するものです。こうすると、結果的に伏線を回収することが出来ます。私はどちらかというと、後者が多いですね。
伏線を張るのには技術が必要です。自分ですごく巧妙に出来たと思っていても視聴者の方に先に読まれてしまうこともあります。それよりも振り返ると結構いろいろなネタが落ちている。自分で読み返して拾ってくることが多いです。

森下佳子(ヒットクリエイトMeeting!トークショー

▼日々の生活の中で脚本家として心掛けていることや気を付けていることは?
インプットはあちこちでします。面白い記事があったらプロデューサーに共有しますし、ドキュメント作品などもキャラクターの宝庫なので見た方が良いです。漬け込んでおくネタとしては、キーワードみたいなものをメモしています。例えば、「とんぼを切る」という言葉。歌舞伎の名もない役者さんのする宙返りのことなんですけど、とんぼをたくさん切って体を壊して引退する人もいるんです。引退後の保証もなく、それでもひたすらとんぼを切り続けて舞台を去っていく人がいるという話を聞いた時に、このキーワードだけでお話が出来るんじゃないか、と思いました。

森下佳子(ヒットクリエイトMeeting!トークショー



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